生意気を持て余しているので

時間と生意気を持て余した女子大生の雑記ブログ。一番新しいものを除き、お気に入りの記事順に時系列バラバラで並べ替えてあります。

彼のクローンと会話してしまう病

ここ最近彼のクローンとずっと会話している。

 

タイトル通りだ。彼じゃない、けれど、彼と、ずっと会話している気分になる。

 

私と彼はよく喧嘩をする。

話し合いがゆえにお互いヒートアップしてしまうのだ。
その喧嘩で私は何度も彼を傷つけたし、彼もまた、私を傷つけてきた。
でも、毎回の喧嘩で私たちはきちっと解決策を話し合い、

一度決めたことを次の喧嘩では撤回することもなく(もし一度決めたことを守らなかったら守れなかった側に非があるとみなされる。)そうやって、ずっと話し合ってきた。

 

この先何があるかわからないが、

一生一緒にいたいと思っているからだ。

 

喧嘩したと言っても両手で収まる回数だが、
その会話の中で彼に言われてきたいくつかの言葉が忘れられない。


はたから見れば、どう見ても勢いで言ったであろう言葉で、

喧嘩の際にあるあるな言葉なのかもしれないが、

私は今まで年が近い男と付き合って来なかった上に、兄弟も父親もいなかったので、

男性の“あからさまな怒り“というのはかなり苦手である。


怒りの際に飛び出てくる言葉は往々にして暴力的で、真っ向から傷つく。

 

それに対して私は、なんというか、

あぁこの人、本当はそう思っていたのか。と思ってしまうのだ。


酒に酔っていると人は本音を話すというあれ、

私は全くの嘘だと思っているが(むしろうまく嘘をつけるようになると思う。)

喧嘩して滑り出てくる言葉はどうなのだろうか。

 

まぁ本題に戻すと、
最近ずっと彼のクローンと脳の中で喧嘩しちゃうんです。

意地悪な彼のクローンと。

そもそもの大前提として、

私は彼のことが大好きで愛しています。
だからなにか気づいたことがあったり、思ったことがあったり、じっくり思考したものは、真っ先に彼に伝えたくなります。

 

そんな時に、彼が、現れるのです、もう一人の、彼が。


私が伝えようと思っていた内容に対して、彼はとても意地悪な発言をしてきます。
それは時に絶対に言われたくないような、

それだけは言っちゃいけないだろ、と思うような。
まさに相反する意見を彼のクローンは脳内で私に伝えてきます。


その暴言とも取れる発言に対抗する暴言を私はとっさに思いつきますが、言いません。
だって、彼のことを愛しているからです。
言えないから言わないんじゃないです。
「彼の急所を当てる自信があるから」言わないんです。女ですから。

なんだか可哀想になちゃって。そういうところが女ですよね。


そこで私の思考は止まってしまいます。

伝えたくてワクワクしていた気持ちがしぼんでいくのがわかるけれど、どうしようもありません。

むしろ伝えなくてよかったとホッとしている自分がいることに気づいている自分もがいることも。

 

でも、私、知ってるんです。それはやっぱり彼のクローンであるということを。
実際の彼は絶対にそんなことを言わない。
意見を尊重してくれるし、尊重してくれた上で、彼自身の意見を述べてくれます。
想像していた暴言なんて一ミリもなくって、

やっぱり彼はとても優しくて、私の愛している彼になっています。

大好きな彼に。だから、彼との電話が好きです。彼と電話しているときに、彼のクローンが出てくる隙は一ミリもないからです。

 

何度もなんども彼のクローンと頭の中で血で血を洗う言い争いをしましたが、
現実でそんなことになることなんてまぁなくて、
彼は理性的でとても優しいので、見る人によっては私が異常なのだと思います。


私は、彼と喧嘩したくてそうやってひたすら彼の暴言を頭で繰り返しているのでしょうか、
それとも、彼と電話した時に「やっぱりこの人は本当に優しい」と思いたいからでしょうか。
ここ何日か、眠れないほどのストレスで暴言を反芻してきましたが、いまだに答えは出ません。

頭ではわかっています。

クローンは彼ではないことを私はわかっていますが、
その彼ではないクローンと戦うのはもう限界なので、
願わくば、もうクローンではない彼の口から「暴言」は聞きたくないにつきます。

 

2018/3/28 執筆

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