愛に溢れた2018年を振り返る
1月
大晦日は母と一緒に箱根の会員制ホテルに泊まった。朝起きたらシャンパンが何本も空いていて、気づいたら年を越していたことを把握。
ラインを確認すると酔っ払いながらもお世話になった人に新年の挨拶を送っていた。なかなかやるな自分と思いながらもう一度眠ったことを覚えている。
東京に戻った後は、大学のテスト勉強をひたすらしていた。
好きな人がいた。その人にはのちに振られることになるのだが。その人に会いたいがためにひたすら勉強していた気がする。早くテストを終わらせて、彼に会いに行きたかった。
事実、テストの最終日、徹夜明けの眠たい目をこすりながらそのまま一睡もせず新宿のホテルになだれ込んだ。もちろん、その場で爆睡。
あれはとても気持ちいい眠りだった。
2月
鍋作りにハマる。
毎日三食鍋を食べる。寝ても覚めても、というやつだ。痩せたくてジムにも通った。
来たるバレンタインデー。
彼のために手作りチョコを作ろうかと思ったが、重すぎてもキモいなという感情と、でも手作りあげたら喜んでくれるんだろうかという感情の葛藤の末、「市販のチョコを手作りのように見せてあげる」という選択を取る。
あれが市販だとバレていたのかどうかは、未だ知らない。
3月
大学生らしい春休みを送る。
預言カフェに行った。
好きな人は未だ忙しいらしくて会えない。年が明けてから3回しか合っていない。焦る。今月は彼の誕生日なのに。
何を買おう。と思って悩んだ末に、恵比寿で彼の生まれ年のワインを購入。
好きな人に会えないジレンマを全て食生活にぶち当てる。
美味しいものを一人食べ歩いた。エンゲル係数が急上昇する。
4月
桜が咲いた。こんなに桜を綺麗な気持ちで眺めることができるとは思っていなかった。
1年前に、夢を諦めて死んだような目で桜を眺めていた私からすれば大進歩だ。
恋は、時に人を救う。
無事に2年生に進級する。
5月
失恋する。
正確にいうと、失恋を、自覚する。
きっと3月には終わっていた恋を、終わっていないとだらだら長引かせていただけだったのだ。これぞサクラ・マジックである。
マッチングアプリをやってみる。
ろくな男がいねえ。
書いた記事がなぜかバズる。悪い気はしない。
6月
しゃぶしゃぶ屋のバイトに本気を出す。
レストランのバイトであったが、うちの店は「1年で売り上げを3倍にした」神店舗として崇められていた。
その神店舗の店長の下で働くのは楽しかった。
店を回し客を集めるノウハウを全て得てやろうと週5シフトで出勤。
7月
テスト。とにかくテスト。
知り合いに鍵を渡されていた中央線沿いの家で住み込みで勉強していた。
知り合いは海外に行ってしまっていていない。
人の家で自由を満喫する。
タバコを吸い始めた時期で、とにかく毎日ヤニクラがひどかった。
テストは無事終わり、無事3つ再試に回った。
この時期は、なんだかんだで私のことを好きと言ってくれる男が誰かしらいたし、寂しさを感じることはなかった。
8月
バイトに再試に、夏の暑さに、疲れ始める。ニュースにも辟易とさせられる。
あまりにも疲れていておもむろにキャスをはじめてしまう。
喋ることにリアクションをもらえるのは嬉しい。
とある会社の社長に引き抜かれる。ブログを読んで気に入ってもらったみたいで、
会社の文字類を担当してほしいと打診される。
悪い気はしない。二つ返事で引き受ける。
9月
仲良しの男ができる。
なんだかんだで、毎日一緒に過ごす。それまでに感じていた鬱憤が彼といると浄化されることに気づく。居心地がいい。
スカウトされた会社の仕事も楽しい。
しゃぶしゃぶ屋の仕事に限界を感じはじめる。
たかだか時給千円程度で私の1時間を、接客、皿洗い、片付けに使っていいのだろうか。この1時間で勉強なり読書なり、文字を書くなどをした方がよっぽどためになるのではないだろうか。
社会から搾取されているのではという感覚を覚える。
それでも、目の前に積み重なるタスクをひたすらこなすことに集中する。
一歩でも踏み外せば落ちるゲームを歩んでいるようだった。
10月
ひたすら思考した月であり、ひたすら幸福を感じていた月であった。
親友に「お前の良いところでもあり悪いところでもあるところは、愛が溢れすぎるところだ。」というありがたい言葉をもらう。
確かに、出会う人ほとんどを好きになってしまうと思う。
嫌うということは、体力を使う作業なのだ。
いろんな素敵な人に出会った。
大事な人にも出会った。ケイくんにも出会った。
他にも、ここには書き表せないような、生きている世界が違うと感じるような人と時を過ごす。
振り返ってみればそこまで長くはなかったが、彼らと過ごした時間は色濃いもので会った。
11月
人生観を変えられてしまう。
どう頑張って、どうしようもないこともあるのだと知る。
お金さえあれば、と思ってしまった時もあった。
自分の力の無さを嘆いた。
そんな時に、新しいお仕事を貰った。文字を書く仕事だ。
最高。「できたらしゃぶしゃぶ屋をやめてこちらに完全コミットしてくれないか」と打診され、二つ返事で乗る。(悪い癖)
1年以上働いたしゃぶしゃぶ屋を5分の電話でやめた。
会いたい人に会うために何度も電車に乗った。
しゃぶしゃぶ屋をやめて大学に行く以外家から出なくても生きていける生活力が手に入ったのにも関わらず、毎日会いに行って終電で帰った。
12月
人を好きになる。
もう一生春以上に人を好きになることなんてないと思っていたけれど、あっさりその壁を超えられる。
愛のバランスをとるのに必死だった。自分が与える愛に、自分が溺れてしまわないようにしようと思った。
気づいたら文字でご飯を食べていける生活を送っていた。
無事大学の実習を終える。
振り返ってみると、私の2018年は、
愛も、仕事も、大きく変化した年だったと思う。
相変わらず、泣いちゃう夜もあるけれど、
それでも、笑っていた時間の方がずっと長い一年だったと思う。
関わった全ての方、
私の文章を好きだと言ってくれた人たち、
お仕事をくれた人生の先輩方、
愛を教えてくれた人、
陰ながら支えてくれた人、
1年間、どうもありがとうございました。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。