一生誰とも抱き合わないで生きていかなきゃダメなの?
「一生誰とも抱き合わないで生きていかなきゃダメなの?」
というセリフを聞いた瞬間、イッた...と思った。痛くて、甘くて、ほろ苦い感覚が襲う。
10月秋。未明。
眠れなかった。ここ最近昼夜逆転が激しいなと思いながらとりあえず煙草を吸う。
悪いことは気持ちがいい。
二度寝とか、夜更かしとか、過食とか、セックスとか。
本質的には悪いことではなくても、悪いことだと思ってすると気持ちがいい。
悪は、病みつきだ。
david guettaもwhy does it feel so good,so good to be badと歌っていた。
半年に一回は見たくなるドラマ「失恋ショコラティエ」をみた。
石原さとみ演じるサエコさんなるモテビ◯チが、松潤演じるショコラティエのソウタくんをひたすら翻弄するドラマだ。
サエコさんを一途に思うソウタくんが、めちゃめちゃな美女であるエレナ(水原希子)に誘惑され、関係を持っていいものかと葛藤するシーンがある。
ソウタもエレナも他に好きな人がいて、一途に思っているけれど、セフレになろうよ。っていうシーンだ。ソウタは悩む。
好きな人がいるのに他の女とセックスしていいのか。悩む。
そして、それを見たエレナは、ソウタにこう言う。
「(好きな人に)会えても好きになってもらえるかわからない。
一生無理かもしれない。
でも、忘れることも無理かもしれない。
そしたら私、
ずっとその人を想って、一生誰とも抱き合わないで生きていかなきゃだめなの?
誰とも触れ合わないで、
ずっと一人で生きていかなきゃいけないのかな。」
イった...
なにこれ、痛った...
私を殺す気か
人は一人では生きていけない。
ということに、人は気づきにくい。
SNSの発達によって、常に周りに誰かがいる感覚に慣れて、もう一人になる方が難しくなったからだ。
今の時代で一人になるためには、携帯の電源を切って、wifiをオフにして、テレビも消して、真っ暗な部屋に明かり一つで本でも読むなどしないと孤独にはなれない。
いや、もはや本も、孤独にとっては敵だ。
人を求めることを躊躇してはいけないと思う。
だって、せっかく、どうせ、一度しか生きられないのに。
誰のために、なにを守っているの?
軸を持たなければいけないなと思う。自分だけの、絶対にブレてはいけない軸を。
ブレてはいけないけれど、方針変更は可能だ。ちょっと違うなと思ったら、また立て直せばいいじゃない。
と思った、秋晴れの中で。
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